初めまして、登録販売者のサトヨと申します。
こちらの記事は、登録販売者に合格した40代主婦が、登録販売者にご興味のある方へ、登録販売者資格について詳しく解説させていただいてる記事です。登録販売者兼医療事務として、ドラックストアの調剤薬局に勤務経験がありまして、ドラックストアでの業務内容・デメリットについても記載させていただいております。ご参考になれば幸いです。
【登録販売者とは】第2類医薬品・第3類医薬品が販売できる資格
登録販売者は、薬剤師に次いで一般用医薬品(市販薬)を販売出来る専門職です。第2類医薬品・第3類医薬品に分類されたお薬を販売することが出来ます
市販薬を販売するためには、薬剤師をはじめ、登録販売者が必要になります。
薬事法改正により、登録販売者を置けば一般用医薬品(市販薬)の9割以上を販売出来るようになりました。市販薬の9割以上を扱えるというのは、ただ単純にすごい資格ではないでしょうか。
ドラックストアに置いてあるお薬は、9割以上、第2類医薬品・第3類医薬品になります。
- 登録販売者は国家資格?
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国家資格なのかというと賛否両論です・・。文部科学省が発行する国家資格一覧に『都道府県が試験を行う国家資格』として記載がありますが、国家資格というのは、「国家資格を行う主体は国、地方公共団体、法律で指定された団体」となっているため、厚生労働省の公式HPには国家資格一覧に登録販売者の記載がありません。
【登録販売者】就職先は多岐にわたる
活躍の場は、ドラッグストア(店舗スタッフ・調剤薬局事務)をはじめ、市販薬を販売したいコンビニエンスストアやスーパー・ホームセンター・家電量販店の医薬品コーナーなどがあります。
また、ヘルスケア関連のネット通販やコールセンターでも需要があります。寿命が伸びてきている中、
健康関連のお仕事はますます増えそうですね。
※24時間営業の店舗では、薬剤師の確保が難しいため、登録販売者は重宝されています。
近年、製薬会社の営業の方・エステサロン勤務の方も、より知識の向上のためやスキルアップのために受験される方が増えてきています。
活躍出来る場は幅広いことが分かります。
【登録販売者】気になる仕事内容を詳しく解説
どこに勤務するかによって、業務内容は若干変わってくるかと思いますが、概ね携わる業務について記載させていただきます。(ネット通販やコールセンターでは全く業務が違うかと思います)
- 品出し・・・・・・・・商品名・配合成分を覚え、お客様に質問されても応えられるに意識します。どこに希望の商品があるか、よく聞かれます。
- 発注・・・・・・・・・どれだけ売れているか、最初は数量を把握出来ず、発注する度に緊張するかと思いますが、慣れるまでは上司に確認しながら行えば良いかと思います。
- 接客・・・・・・・・・お客様に「ありがとう」と言ってもらえた時は本当に嬉しいものです。
- レジ・・・・・・・・・現金のみならず、カード決済・バーコード決済・ポイントがつく条件を覚えなくてはいけないかもしれません。
- 棚卸し・・・・・・・・在庫を数え、賞味期限のものを処理します。
- 売り場作り・・・・・・お客様の目線になって、商品アピールをする。
- 清掃・・・・・・・・・お客様が常に出入りしているので、掃除の時間以外も汚れたところはないか、気を配れたら喜ばれますね。クモはすぐ建物の四隅に巣を張ります!
【登録販売者】働く上でカギとなる年収と時給
登録販売者の給与は
【正社員】平均月収は20万円 (平均年収300万から400万)
ボーナス年2回支給あり
【パート】時給900円から1200円
となっています。
働く場所や地域によっても変わりますので、目安としてご参考にしてください。
同じ業務をこなしているのに、資格がない方は資格手当がつかず、どうしても時給に差がついてしまいます。そのため、ドラックストアで働いている過程で、資格を目指す方も多くいらっしゃいます。
少し余談ですが、私は、ドラックストアの調剤薬局に医療事務兼登録販売者として勤務していました。他の店舗に応援に行くと1回500円の手当てがつき、週に2回、多い時ですと3回は応援出勤がありましたので、月にすると4000円・5000円ほど給与にプラスされていました。主人の扶養内で働いていた私にとっては、手当のおかげで数時間でも勤務時間を減らせて嬉しかったのを覚えています。
【登録販売者】資格習得の重要なメリット4つ
①全国どこでも働ける
ドラックストアをはじめ、コンビニ・家電量販店・コールセンターなど、登録販売者の勤務先は多岐にわたり、全国どこにでもあります。場所にとらわれず働く場所があるのは安心ですね。
②いつでも復帰が可能
感覚的・技術的なお仕事ではないですし、資格に有効期限もありません。身体の構造など、一度覚えた知識は年を重ねても生かせます。子育て等で、現場を離れてしまっても、お薬(市販薬)はとても身近なものですので、知識を忘れずに復帰が可能かと思います。
③昇進・独立が可能
登録販売者は、店舗管理者になることが出来ますので、昇進でお給与アップを目指したり、独立して店舗のオーナーになることも出来ます。
④年齢に関係なく働ける
資格は一生ものですし、就職先は多岐に渡ります。ご自分の働ける時間や日数、体力的な面も考慮しながら、その時に合った職場を選択出来ます。
【登録販売者】実はつらい職種?
⚪︎お米・醤油など重量のある品出し作業がある職場(主にドラックストア)では、腰や肩等に負担がかかります。
以前、スーパーの品出しをしていた経験があるのですが、スーパーだと必ず男性がおり、重い品は暗黙の了解でやってくださっていたので、ご年配の方も安心して品出しされていました。ドラックストアでは、女性が多く、実際私の勤務先では、男性が1人もおりませんでした。スーパーほど品出しの量は少ないですが、脚立で高い棚に品を並べる作業もありますので、腰や肩には注意が必要です。
体力的に無理だなと感じた際は、登録販売者の資格は色んな形で活かせますので、その都度、無理なさらずにご自分に合った勤務先を選択していってください。
⚪︎応援勤務と異動がある(多い)場合があります。
同じ市内でも複数店舗のあるドラックストア等は、店舗間で応援勤務・異動があります。私の勤務先でも、応援勤務・異動があり、自分の店舗で勤務するのは、週5日勤務のうち3日間ということもあります。勤務先が3ヶ月で変更(異動)になる方もいらっしゃいます。家の近くで勤務したくて応募したのに・・と嘆く結果になってしまうことも起きてしまいます。。
色んな人とコミニケーションをとるのが好きな方、いつも同じ職場だと気持ちがだらけてしまう方にとっては、メリットになりますね。応援勤務に手当付く場合は、給与アップになります。
⚪︎商品ノルマがある場合があります。
私の勤務先ではノルマはありませんが、毎月お勧め品が変わり、毎日どれだけ売れたのか、本部から進捗(しんちょく)状況が送られてきます。進捗状況をノートに記載し、どれだけ販売目標数値に達しているかは把握しなくてはいけません。
ノルマがあるか・ないかは就職先によりますので、ノルマと聞いてちょっと自信がないなと感じた方は、就職活動される場合はノルマの有無について確認してくださいね。
登録販売者についてのまとめ
登録販売者という資格は、薬剤師に次ぐ、お薬のスペシャリストです。
登録販売者として活躍するには、お薬の知識をはじめ、接客や商品管理、マーケティング力も必要になってくるかと思いますが、いきなり全部を習得しなくてはいけない・出来なくてならないことはありません。研修中として、実績を積んでいけますし、市販薬はとても身近なものですので、学習しやすいのではないかと思います。身体の構造・ちょっとした法律も学びますが、必ず役に立つ知識です。
資格を習得すれば、就職先は多岐に渡り、年齢・ブランク関係なく働けますので、とても魅力的な資格ではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。